よくある質問まとめ

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罪名別Q&Aよくある質問まとめ

危険運転致死傷罪Q&A

刑事事件においてどのような運転行為が対象となりますか?

①酩酊運転
②制御困難運転
③未熟運転
④妨害運転
⑤信号無視運転

これらに対応する道路交通法上の犯罪としては、
①酒気帯び運転、過労運転等
②最高速度運転、安全運転義務違反
③無免許運転、安全運転義務違反
④割り込み違反
⑤信号無視
があげられます。
危険運転とは、これらの道交法違反行為のうちでも高度に危険な故意の違反行為です。

酩酊運転致死傷罪

アルコールまたは薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させ、よって、人を死傷させる罪です

医師に処方された安定剤を多量に服用して運転し、事故を起こしました、アルコールや違法薬物によって酩酊していたわけではないので、刑事事件において危険運転致死傷罪になることはありませんか?

危険運転致死傷罪における「薬物」とは、麻薬・覚せい剤などの違法な薬物だけでなく、精神安定剤や、解熱剤、向精神薬などの市販されている医薬品・処方薬も含まれます。

刑事事件においてどの程度の酩酊状態が該当しますか?

道路交通法上の酒酔い運転罪(同法第117条の2第1号)にいう「正常な運転ができないおそれがある状態」では足りず、酩酊の影響により、現実に、前方注視やハンドル、ブレーキの操作が困難な状態となることが必要です。

アルコールだけの影響でなく、過労だったので事故を起こした場合でも該当しますか?

アルコール等の摂取が病気や過労とあいまって正常な運転が困難な状態を引き起こした場合であっても、アルコール等の影響によりといえます。

アルコールの影響で、一瞬急ブレーキを踏むのが遅れて事故を起こした場合でも該当しますか?

このような場合には、危険運転に該当しません。

故意犯ですので、自己が「正常な運転が困難な状態」であることの認識が必要です

アルコールを摂取した後で運転しましたが、「自分は大丈夫だ」と思っていれば故意がないので刑事事件において犯罪は成立しませんか?

成立します。
勝手な自己評価で困難性についての故意が否定されるわけではありません。
困難性を基礎づける事実、たとえば、意識が朦朧としていること、歩行が困難であること、他人から運転をやめるよう注意されたことなどについての認識があれば故意があるとされます。

制御困難運転致死傷罪

進行を制御することが困難な高速度で自動車を走行させ、よって、人を死傷させる罪です

刑事事件において「進行を制御することが困難な高速度」とは時速何キロのことですか?

時速何キロだしたら該当するということではありません。
「進行を制御することが困難な高速度」とは、速度が速すぎるため、道路の状況に応じて進行することが困難なことをいいます。
具体的には、道路がアイスバーン状態にある、急カーブである、幅員が狭い等の道路の状況、車の性能、過積載であるといった車の状況により、わずかな操作ミスでも車を進路から逸脱させて事故を起こしてしまうような速度での走行をいいます。
【該当する例】
・アイスバーン状態の道路を高速で走行したためブレーキ操作が不可能になり死傷事故を起こした場合
・急カーブなのに減速しなかったため歩道に乗り上げて事故を起こした場合
【該当しない例】
・住宅街で制限速度をオーバーしていたため歩行者を避けられずに事故を起こした場合

故意犯ですので、進行の制御困難性を基礎づける事実の認識が必要です
たとえば、車体のぶれやハンドルの操作困難性、道路状況との関係ではスピードを出しすぎていることの認識などです。

未熟運転致死傷罪

進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させ、よって、人を死傷させる罪です
本罪が成立するためには故意が必要です。

刑事事件において「進行を制御する技能を有しない」とは、どのような人のことですか?

基本的な自動車操作の技能を有しないことをいいます。
無免許であることが原則ですが、長年ペーパードライバーであったような場合も含まれます。
免許停止中や取消し中など、経験・技能はあるが無免許の場合は含まれません。

妨害運転致死傷罪

人または車の通行を妨害する目的で、通行中の人または車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって、人を死傷させる罪です。

刑事事件においてどのような行為が妨害行為になりますか?

割り込み、幅寄せ、あおり、対向車線へのはみ出し行為などにより、他車のハンドル操作を誤らせて死傷事故を起こしたような場合です。

自車にぶつかりそうになった他車をよけるため、やむを得ず割り込んだような場合で、相手方の通行を妨害することを認識していたような場合には刑事事件において本罪は成立しますか?

本罪が成立するためには、相手方の自由かつ安全な通行を積極的に妨害しようとすることが必要なので、問題文のような場合であれば成立しません。

刑事事件において「重大な交通の危険を生じさせる速度」とはどのくらいでしょうか?

何km/h以上というものではなく、相手方と接触すれば大きな事故を生ずる速度をいいます。具体的な状況によって異なるでしょうが、20km/h程度でも該当すると判断された判例があります(最決平成18年3月14日)

信号無視運転致死傷罪

赤色信号またはこれに相当する信号を殊更に無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって、人を死傷させる罪です。

信号の変わり際で赤色信号であることにはっきりとした認識がない場合であっても刑事事件において本罪が成立しますか?

本罪の「殊更に無視し」とは、およそ赤色信号に従う意思のない場合をいいます。およそ信号が何色であるかなど意に介さず交差点を突っ切る行為もこれに含まれます。しかし、問題文のような場合や、赤色信号であることを看過した場合には刑事事件において本罪は成立しません。

交差点の全ての信号が赤の全赤時間に、進行して事故を起こしました。自分の進行方向の信号が青から赤に変わったところだったので渡りきれると思って進行しましたが、赤信号であることの認識をしていたので、刑事事件において危険運転致死傷罪が適用されるのでしょうか?

交差交通が青信号であるのに「殊更に」赤信号を無視した場合に適用されるので、全赤時間の場合は通常適用されません。

刑事事件において危険運転致死傷罪と道路交通法違反の両方に該当する場合、両罪が成立しますか?

危険運転致死傷罪のみが成立します。

【参考】
第208条の2(危険運転致死傷)
アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させ、よって、人を負傷させた者は15年以下の懲役に処し、人を死亡させた者は1年以上の有期懲役に処する。その進行を制御することが困難な高速度で、又はその進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させ、よって人を死傷させた者も、同様とする。
2 人又は車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、前項と同様とする。赤色信号又はこれに相当する信号を殊更に無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、同様とする。

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