よくある質問まとめ

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罪名別Q&Aよくある質問まとめ

傷害Q&A

傷害の刑事事件で下される刑事処分でできるだけ良い結果を出したいのですが。

傷害事件も他の被害者がいる犯罪と同様に、示談を成立させ、被害者から宥恕(加害者を許しますという内容)の意思表示や、寛大な処分を求める旨の嘆願書をもらい、被害届の取下げをお願いすることです。
犯行態様や被害の程度、前科の有無によっても異なりますが、不起訴処分で前科がつかない結果を期待することも可能です。一方で、市川海老蔵さんを被害者とする傷害事件では示談が成立していても刑事事件が起訴された上で実刑判決になった事例もあります。

傷害の刑事事件における示談金額の相場はいくらでしょうか?

全治1カ月以内のけがであれば10万円から60万円程度の範囲内になっているというデータがあります。

暴行罪の刑事事件で逮捕されたものの、途中から傷害罪で勾留されています。このようなことはよくあるのでしょうか?

刑事事件において傷害罪として刑事処分をするには、被害者の診断書が必要です。この診断書がない場合には、暴行罪として処分されることになります。刑事事件直後は診断書を取っていなかったために暴行罪として処分されていたものが、診断書を取ったことによって傷害罪に切り替わるということはよくあります。

相手と喧嘩になり、自分の方も殴られて怪我を負ったのに、相手から一方的に被害届を出されました。今後刑事事件としてどのような対応をしたらよいでしょうか?

一方のみが被害届を提出した場合、双方が同様の暴行を行った場合でも喧嘩両成敗とはせず、先に被害届を出した者を刑事事件の被害者、他方を刑事事件の加害者として警察が扱う傾向はあります。
こちらも怪我を負っているのなら、医師の診断書をとって警察に被害届を出すことが考えられます。
一方が刑事事件の加害者、他方が刑事事件の被害者という立場よりも、示談交渉を有利に進められることが期待できます。

夫から家庭内暴力を受け、骨折などの大怪我をしました。刑事事件における傷害罪になりますか?

傷害罪が成立します。
家庭の中の刑事事件でも、他人に暴力を振るって怪我を負わせれば刑事事件における傷害罪になります。最近は恋人同士や夫婦間のDVが事件になることも多いようです。刑事事件として被害届を出して加害者である元恋人が逮捕された後にも、被害者が加害者に対する同情を持ち続けている例もあります。警察としては、後に被害届を簡単に取り下げたり、処罰感情が揺れ動いたりすることで、捜査がかく乱されることを恐れて、完全に縁を切るという意思が固まった段階でないと捜査を開始してくれないこともあります。

刑事事件における傷害とは人の生理的機能を害することです。

人の髪を根元から全て切る行為は刑事事件における傷害となりますか?また生えてくるものですし、外見上の変化はそれほどないように思うのですが。

傷害になります。人の髪は必ずしも身体の一部とはいえませんが、全てを不当に剃去することはその健康状態の不良変更を生じたといえるため、刑事事件における傷害と認められています。

人を引っ掻いて皮膚の表面を傷つけることも刑事事件における傷害となりますか?このような大したことのない傷でも刑事事件における傷害となるのでしょうか。

傷害になりえます。例え表皮を剥離してしまっただけだとしても、刑事事件における傷害が認められることがあります。
怪我の程度が軽い場合には、刑事事件における傷害か暴行かが問題となります。
明確な基準はないものの、「日常生活上看過される」ものかどうかをメルクマールとする刑事事件の裁判例が多いようです。

【傷害を肯定した例】
 ▪ 毛根からの陰毛の引き抜き
 ▪ 安静加療4,5日を要し、被害者が疼痛を訴えた処女膜裂傷
 ▪ 一時的な失神
 ▪ 入墨
 ▪ 消退まで10日間かかったいわゆるキスマーク

【傷害を否定した例】
 ▪ 被害者が特に痛みを訴えず、治療を行わなかった全治3日間を要する左耳部挫傷
 ▪ 本人が傷害として意識せず、別段の治療を施さず3,4日で自然治癒した鼻部腫脹

強い衝撃を与えることによって人を失神させてしまいました。失神した状態から2時間後に目覚めた程度だったのですが、刑事事件における傷害にあたりますか?失神させることも刑事事件における傷害となるのでしょうか。

傷害にあたります。刑事事件の判例では生理的機能の障害がある程度継続することが必要であるとし、30分程度の短時間の失神では刑事事件における傷害とはいえないとされていますが、長時間失神させることは刑事事件における傷害にあたるとされています。

人を中毒症状にし、めまいや嘔吐をさせた場合は刑事事件における傷害となりますか?

傷害になります。人の生理的機能を害しているため刑事事件における傷害になります。

刑事事件において相手に同意があった場合でも、同意が正当づけられなければ傷害になります。

保険金目的で相手の同意のもとけがをさせました。刑事事件における傷害になりますか?相手の同意があっても罪になるのでしょうか。

傷害になることがあります。違法な目的に利用するための同意では傷害行為を正当づけることはできないためです。

無免許の医師に整形手術をしてもらいました。無免許であることを知っていて患者から依頼したものであっても、刑事事件における傷害になりますか?

傷害になることがあります。
致死事件ではありますが、無免許で豊胸手術を行った事例について、生命、身体に対する危難を招く無謀かつ危険な豊胸手術は、たとえ被施術者の承諾があったとしても正当行為とは認められない(この事例は死亡しているので、傷害致死罪が成立します。)とした刑事事件の裁判例があります(東京高裁平成9年8月4日)。

刑事事件において傷害は暴行によって引き起こされることがほとんどですが 必ずしも暴行によるもの(有形力によるもの)だけとは限りません。

嫌がらせの電話をし続けた結果、相手が精神衰弱症となった場合は刑事事件における傷害にあたりますか?電話をかけただけでは傷害にはならないのではないでしょうか。

傷害の可能性を認識していれば刑事事件における傷害にあたります。たとえ人の身体に対する有形力の行使でなくても、生理的機能が侵害されているため刑事事件における傷害になります。

連日朝から深夜まで大音量を出し、隣家に対し騒音を発生させて故意に精神的ストレスを与えた場合は傷害になりますか?自分の家で騒音を発生させただけなので刑事事件における傷害にはならないのではないでしょうか。

傷害になります。騒音は直接的な有形力の行使とはいえませんが、騒音によって慢性頭痛症、睡眠障害、耳鳴り症等の傷害を与え生理的機能を害することは刑事事件における傷害と認められています。
奈良の騒音おばさん事件では、最高裁(上告棄却)まで争われ、最終的に懲役1年8か月の実刑判決が言い渡されています。

病毒の感染を暴行によらず生じさせた場合は刑事事件における傷害となりますか?

傷害になります。無形的方法であり暴行によらないものでも故意に人の生理的機能を害しているため刑事事件における傷害と認められます。

人を落とし穴へと誘導し、その人が落ちて怪我をした場合は刑事事件における傷害になりますか?

傷害の意図があれば傷害となります。人の身体に対して直接の有形力は行使しておらず、相手の行為を利用したものであっても刑事事件における傷害と認められることがあります。

飼い犬を通行人にけしかけて、飼い犬によって咬傷を負わせた場合、人が怪我をさせたのではなく、動物が怪我をさせたものですが刑事事件における傷害となりますか?

傷害になります。飼い主がけしかけたことによって飼い犬が咬みつき怪我を負わせているので、道具を使って怪我をさせた場合と異なりません。

被害者に対して長時間にわたり、殺してやる等と脅迫しながら執拗かつ強力なリンチを加えた上、「今日だけは命を助けてやる。そのかわり指を詰めろ」等と脅迫して、被害者に自身の指をかみ切らせた場合は刑事事件における傷害になりますか?指を噛み切ったのは被害者自身なので罪にはならないのではないでしょうか?

傷害になります。この場合には被害者自身の意思で行った行為というよりも、被害者の意思が完全に抑圧されていて被害者を道具とした犯人の行為と見ることができます(間接正犯)。よって刑事事件における傷害罪が成立します。

強盗犯人が、暴行脅迫によって被害者の反抗を抑圧した上、ミニバイクに乗車していた被害者に対し「倒れろ」と脅迫し、転倒した被害者に怪我を負わせた場合、刑事事件における傷害になりますか?傷害に至った際には脅迫しか加えていません。この場合でも傷害罪になるのでしょうか?

傷害になります。脅迫による場合であっても、その程度が相手方の意思決定の自由を失わせしめるに足りるものであれば刑事事件における傷害罪が成立します。
他にも、被害者方に向かって大声で怒号するなどの一連の威嚇行為により不安及び抑うつ状態に陥らせた事例についても傷害罪の成立を認めています。

被害者宅の施錠してある寝室の木製の扉を何度も打ち付けたり蹴りつけたりして、同扉を損壊して同室内に踊り込みそうな気勢を示したため、被害者が避難しようとして2階の窓から地上に飛び降りた際に怪我をした場合、被害者が勝手に飛び降りたことによる怪我であって刑事事件における傷害にはなりませんか?

傷害になります。犯人が扉を乱打する行為と、被害者が自身に危害が及ぶのを避けようとして飛び降りて怪我をする行為には因果関係が認められます。施錠した2階の部屋から逃げるために飛び降りるという行為についても社会通念上相当性が認められますので、刑事事件における傷害罪が成立します。

被害者を脅すために日本刀を被害者の体に触れそうなほど近くに突きつけたところ、被害者が驚いてそれをさけるため手で振り払い、その際に指を切った場合にも刑事事件における傷害になりますか?

傷害になります。たとえ犯人には、日本刀は脅すためだけで、被害者に切りつけ怪我を負わせる意図はなかったとしても、犯人が日本刀を突き付ける行為は暴行にあたります。そして、日本刀を突き付ける行為と被害者がよけようとして怪我をしたことには因果関係が認められるので、刑事事件における傷害罪が成立します。

刑事事件における傷害は、傷害する意図がなくても暴行する意思があれば成立します。

相手をけがさせるつもりはなく、相手を少し痛めつけてやろうとして人を殴ったところ、相手の腕が骨折してしまいました。傷害するつもりがなくても刑事事件における傷害にあたりますか?

傷害にあたります。有形力による傷害では、その故意は必要とされません。暴行することに対し認識があれば足り、刑事事件における傷害になります。

刑事事件において胎児に対する傷害は胎児に対するものとしては成立しません。母親に対する傷害罪の成立を検討することになります。

通常、胎児に対しては刑法上犯罪が成り立たないと聞いたことがありますが、刑事事件において胎児に対する傷害は成立しますか?

胎児に対する傷害は成立しません。胎児は独立した刑法の保護の対象ではなく、母体の一部であると考えられます。この結果、胎児に対して攻撃を加えて、出生後に障害や奇形といった結果が生じれば、刑事事件において母親に対する傷害罪が成立します。

人体に有害な物質を摂取した魚介類を食べたことにより、生まれてきた子供が病気となりました。その原因である人体に有害な物質を不法に破棄した者は刑事事件における傷害行為をしたことになりますか?

胎児は母体の一部であると考えられます。また、人に対して行った行為が人の生理的機能を害しているわけですから、刑事事件において母親に対する傷害罪が成立する可能性があるとされています。

刑事事件において複数人での傷害行為に対する処罰は、その行為のそれぞれの時間や場所および意思の疎通によって変わります。

たまたま2人で一緒に人を殴りけがさせましたが、そのけがが2人のどちらの行為によるものなのかわかりません。このような場合も刑事事件における傷害になりますか?

そのけがが自分の行為によるものでないと証明できない限り、2人とも刑事事件における傷害罪になります。2人以上の者が同じ機会にした暴行から傷害が発生した場合には、どちらの行為から発生した傷害かが分からなくても、自分の暴行行為から傷害が発生していないとの証明がない限り、2人とも傷害結果に対して責任を負います。

知人が人に石を投げつけていたところを通りかかり、途中から自分も一緒に人に石を投げつけてけがをさせました。被害者のけがは私が加わる前に生じたものか、私が加わってから生じたものかわかりません。このような場合も、私は刑事事件における傷害罪になりますか?

最初から投石していた者の行為が傷害とならないことは不合理であるため認められません。また、途中から2人で投石した行為についても最初の投石と同じ機会であると言えるため、同一の機会になされた傷害行為と認められます。2人以上の者が同じ機会にした暴行から傷害が発生した場合には、どちらの行為から発生した傷害かが分からなくても、自分の暴行行為から傷害が発生していないとの証明がない限り、2人とも傷害結果に対して責任を負います。

刑事事件において殺すつもりがなく、傷害行為により人を殺害してしまった場合は傷害致死罪となります。

暴行するつもりで人を殴った結果、人を殺してしまった場合は刑事事件における傷害致死罪となりますか?

傷害致死罪となります。人を殴る行為について、怪我をさせるつもりすらなかったとしても、暴行を加える認識があれば刑事事件における傷害致死罪が成立します。

突き飛ばした人が第三者に接触し、そのはずみで第三者が転倒して死亡してしまった場合も刑事事件における傷害致死罪となりますか?

傷害致死罪にはなりません。傷害致死罪では暴行や傷害をした人について死亡が発生することを要するため、第三者に死亡の結果が生じても刑事事件における傷害致死罪にはなりません。

上級生の新入生に対するいわゆる「しごき」が伝統のようになっていた部活動において、新入生も「しごき」をある程度覚悟していた場合、行き過ぎた「しごき」によって新入生が死亡するに至ったとしても、「しごき」を覚悟していれば刑事事件における傷害致死罪にはなりませんか?

傷害致死罪が成立します。
この場合の新入生が覚悟していた、言い換えれば同意していたのは通常の暴行、せいぜい多少の怪我に対する承諾に過ぎず、生命の危険についてまでは同意を与えたとは到底考えられません。致死傷の結果については同意がなかったといえるので、刑事事件における傷害致死罪が成立します。

性交の際、相手方が興奮を高めるために首を絞めてほしいと依頼してきたので絞めたところ、行き過ぎた行為によって窒息死させてしまった場合、被害者の同意があったのだから刑事事件における傷害致死罪にはなりませんか?

傷害致死罪が成立します。
この場合に被害者は、性的傾向から、性行為を充実させる事を目的として首を絞めることに同意を与えたものであって、致死傷の結果については同意がなかったといえるので、刑事事件における傷害致死罪が成立します。

3人で人を殴る傷害行為が行われている際に、たまたま通りかかり「やれやれ」と3人を声援した場合、刑事事件において罪に問われますか?

その行為によって傷害行為の勢いを助けたという危険性に鑑み、刑事事件における傷害現場助勢罪が成立し、罰せられる可能性があります。
また3人の中の1人を特定して声援した場合は単なる助勢行為には留まらず、傷害罪の従犯としてさらに重く罰せられる可能性があります。

【参考】
第204条(傷害)
人の身体を傷害した者は、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。

第205条(傷害致死)
身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、3年以上の有期懲役に処する。

第206条(現場助勢)
前2条の犯罪が行われるに当たり、現場において勢いを助けた者は、自ら人を傷害しなくても、1年以下の懲役又は10万円以下の罰金若しくは科料に処する。

第207条(同時傷害の特例)
2人以上で暴行を加えて人を傷害した場合において、それぞれの暴行による傷害の軽重を知ることができず、又はその傷害を生じさせた者を知ることができないときは、共同して実行した者でなくても、共犯の例による。

第208条(暴行)
暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。

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